葉酸はいつまで必要なのか
妊婦さんに葉酸が必要というのは、女性なら多くの方が知っていることだと思います。
というのも、妊婦さん向けの雑誌などでも葉酸の特集記事を目にしたりしますし、産婦人科の先生や保健師さんに言われたり、母子手帳を見たりすることで、容易にその言葉に触れる機会が多いからでしょう。
ただ、葉酸が必要不可欠な栄養素だということは周知の事実になってきていますが、未だ間違った認識をされている方が多いです。
それは「葉酸が必要なのは出産するまで」という認識です。
確かに多くの場では、妊娠を希望される女性や妊婦さんは葉酸を欠かさないようにと書かれています。
お母さん自身の健康のためや生まれてくる赤ちゃんの先天性の異常を予防するために葉酸は必要になります。
しかし、それは出産後も同じことです。
出産によってお母さん自身の体には相当な負担がかかってきます。
赤ちゃんは母乳で育てられることが多いと思いますが、お母さんが健康でなければ母乳の出が良くなかったり、良質な母乳をつくることができなくなってしまうのです。
母乳と葉酸の関係
母乳と葉酸には直接的な関係があります。
あまり知られていないと思いますが、母乳は血液からつくられています。
乳房には乳腺葉というものがあり、運ばれてきた血液が乳腺葉を通ることで母乳をつくり出しているのです。
母乳の出をよくする体操がありますが、あれは乳房のまわりの血流を良くすることで、母乳をつくりやすくしているわけです。
そして、その血液に関係しているのが葉酸なのです。
葉酸は別名、造血ビタミンとも呼ばれています。
「造血」＝「血を造る（つくる）」という作用があります。
血液をつくり出す働きのある葉酸が不足すれば、血流が悪くなり、母乳が出にくくなってしまいます。
それだけでなく、母乳自体に含まれる栄養や免疫物質なども少なくなり、赤ちゃんに十分な栄養を与えることができなくなってしまうのです。
出産後に必要な葉酸の量
妊娠期に必要な葉酸の量は４００μｇですが、出産後に必要な量は３４０μｇです。
妊娠期に比べれば、産後に必要な量は少ないです。
しかし、これを食事だけで十分な量を摂取するには、相当意識的に食事を考えていかなければいけません。
産まれてきた赤ちゃんの世話をしながら、食事にも気をつかうというのは、結構大変なんですよね。
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葉酸の必要性
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